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2007/06/12 (Tue) 重たさへの希求


<ポストモダン>とは何だったのか』 本上まもる 著

本屋さんで見かけて、ぱらぱらとめくってみて、すぐに買ってしまった本です。
面白そうだなぁって思って。

期待を裏切らず、というか、これを読んで救われたような気がします。
 
 
 
 

 
近代の思想の流れを振り返る構成になっているのですが、
村上龍さんの『EV.cafe 超進化論』なんか、昔読んだよな~とか、思いつつ。


この本でも、心理学化する社会に対する警鐘は鳴らされています。
それは安易な癒しに対してなのですが、
精神分析はもはや通用しないのでは、みたいな痛切な批判で書かれていました。
現代の人々は、幼稚で、葛藤もなく、分析に耐えうるほどに成熟していない、みたいな。


また、実存主義と構造主義というフランス現代史の部分を読んで、
被害者化の背景に、構造主義的な思想があるのでは、とも思いました。

第二次大戦中、ナチスに占領されたフランス南部のヴィシー政権は、ナチスに加担し、ユダヤ人迫害などを行ったそうです。
それに対し、実存主義は「主体的決断」を重視し、ナチスへの協力を非難。
構造主義は構造を持ち出して、状況から見て仕方が無かったのだから、あなたは悪くない的な、個人の責任を曖昧にする癒しの言説として機能した、
というくだりがあるのです。

これは、現在、わたし達が直面している問題にも当てはめることが出来るし、
セラピー文化の背景に心理主義があるとしたならば、
その様々な心理療法の背景にも、構造主義的なものの影響があるのかもしれません。

なんて、素人の勝手な解釈ですが、哲学に詳しくないので、
わたしの頭はこれ以上は回りませんでした。



この本によって、どうして救われたのか?
それは、この著者の本上さんが、「重さ」を追求しているからです。
「重いもの」の復権を唱えているからです。

現在、ちまたでは軽さが求められ、大切な論議は茶化され、冗談でごまかされてしまう傾向にあると思います。
なんだかそんな中で、真剣に悩むこと、考えることは、いけないんだろうか?と、思っていたからです。
重たく考えることは、いけないことなんだろうか?と悩んでいたからです。

そして、砂漠に水をまくような行為、
そんなささいな、社会の嘘に対する抵抗は何の意味もないんだろうか、と
自問自答する日々だったのです。

そういう自分を、肯定してもらえた気がして、楽になったというところがありました。


と、こんな感じの感想でした。


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Author:散歩虫
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