--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2007/07/04 (Wed) 日蓮

『日蓮入門』 現世を撃つ思想  末木文美士 著

勉強会で近代の日蓮主義、また議論ある団体によってどう利用されてきたのかを、学ばせていただいた後だったので
復習の意味でも読んで良かったと思います。

(参考 仏教系カルトの克服

明治からこっち、国柱会の田中智学さん、血盟団の井上日召さん、石原莞爾さん、
また政治志向とは一線を画した高山樗牛さん、内村鑑三さん、
戦後ガンジーの非暴力主義に学び、平和運動を展開した藤井日達上人、などなど。

日蓮さんは、「戦闘的で排他的」のようにとらえる人もいるし、
また「誠実で慈愛に溢れた勇敢な人」ととらえる人もいて、
各人の心に住む日蓮像は、さまざまなんだなぁって
改めて思いました。

 
本の中で、特に感銘を受けたのは、「立正安国論」の解説場面。

………
しかし、本書ではっきり言えることは、ここで日蓮が問題にしていることは、
決して抽象的な「国家と宗教」ではなく、
これ以上ない災厄が続き、疲弊しきった当時の人々の生活であった、ということである。
 (中略)
人々が生活する場、それが「国」なのである。その生活が脅かされ、生活環境が破壊されること、
それこそが居ても立ってもいられない日蓮の問題だったわけである。
………

現代のわたし達にも、十分に共感できる部分ではないでしょうか。



また四箇の格言など、日蓮さんの排他性について。
これは、法然さんがまず、念仏こそが唯一の成仏できる信仰だ、との排他的な立場をとり、
それを批判する形で「いや、そうじゃないよ」と言ったのが日蓮さんだったんだそうです。
K師はいつも、「日蓮は排他的じゃない。他の宗派の態度に対して、改めなさいと言ったんだ。」と仰いますが
その意味が解りました。

まぁ、しかしお互いに、言葉が強すぎたのは事実なんじゃないでしょうか…。
とにかく、どっちもどっち、だったようでした。

そして、このことを考えてみると、日蓮さんは人々を苦しめる宗教、排他的な宗教を心底嫌ったわけです。
だとしたら、日蓮を祖とする宗教団体が、他の宗教を排撃するのは
まったく日蓮さんの思いを裏切っている行為なのではないでしょうか。



というわけで、本の感想は、他にも色々感じたことはあったのですが
・日蓮原理主義
・御書原理主義
・特定の人物を神格化して敬うこと

この3点は、カルトに堕してしまう特徴である、ということは、
信仰者ならば肝に銘じなきゃいけないことだと、勉強会を通じても思いました。



そしてまた、各人が胸に秘める日蓮像は、それこそ自由でいいんだなぁって。
それも思いました。

話は違うんですけど、わたしの父は、
母やわたし達こどもには、ちょっとひどかったのですが、
孫たちにはすごく優しい、いいおじいちゃんだったのです。
(ずるいよね~と独り言(笑))
うちの下の子なんか特に、今でもたまに
「ジイジさぁ、よくケーキ買って遊びに来てくれたよね~」と懐かしんでいます。

まぁ、こども達に、いい思い出だけ残してくれたことは、良かったです。
こども達にとっては、それが真実なんですから。



スポンサーサイト

脱カルト | trackback(1) | comment(4) |


<<とりあえず投票は自分で考えてみましょうよ | TOP | 時間>>

comment











管理人のみ閲覧OK


 

みみちゃん

共感していただいて、ありがとうございます。

>それだけ「今」考えることや、今の自分の価値観というのはとても大事で、大切で、重要なのかもしれません。
>そして未来もまた、こんなふうにきっと「今」が大事であると思えるように、私の心は変化していくのかもしれないですね。

そうなんでしょうね、きっと。


>私の母も幼い頃は鬼のようだったのに、孫には妙に優しくて・・それを指摘したら、『そんなことはしてねーよ。』なんて、私をぶったこととか忘れてるし。

そうでしたか。
お母様にも事情はあったにせよ、しちゃいけないことでしたよね。

>母が私を産んでくれなきゃ、今の私、いませんから。

これは、わたしもちょくちょく思うことです(^ー^)
どんなに葛藤があったとしても、やっぱり存在できているのは父母のお陰なんだから、と。

2007/07/08 12:19 | 散歩虫 [ 編集 ]


とてもいい記事ですね・・ 

なんだか全て共感・・
ほんとそう思います。

でも、今だからこそわかるのかも?と思いました。

人生、いろんなことがあって、まぁ、その時々には確かに正しいと、これでいいんだと、そう納得して選択しながら生きてきたわけですから、その過去に遡って、「自分が考えしてきたことは全て間違いだった」とは思わないんですね。

そんなふうに否定したところで、それは「今」には繋がらないと。

それだけ「今」考えることや、今の自分の価値観というのはとても大事で、大切で、重要なのかもしれません。
そして未来もまた、こんなふうにきっと「今」が大事であると思えるように、私の心は変化していくのかもしれないですね。

自分にとってどうであっても、人が変わればまた違うのでしょう。

私の母も幼い頃は鬼のようだったのに、孫には妙にに優しくて・・それを指摘したら、『そんなことはしてねーよ。』なんて、私をぶったこととか忘れてるし。

今の時代じゃ、あれは明らかに「虐待」だろうことを沢山されてきましたが。
でも、母は母で、感謝の思いは忘れてませんけどね。

母が私を産んでくれなきゃ、今の私、いませんから。

2007/07/07 11:35 | みみちゃん [ 編集 ]


 

そううそさん

>孫の私にとっては優しい祖父と祖母でした。

そうでしたか(^ー^)
そううそさんにも、良い思い出をくださったんですね~。

なんていうか、親子って関係が近すぎて、お互いに甘えてしまいますよね。
子が甘えるのは当たり前としても、親も結構、甘えすぎてることも多々あるなぁって、
色んな身近な親子関係の問題を考えると思います。

2007/07/06 00:56 | 散歩虫 [ 編集 ]


今の我々の身近な人間関係と同じ 

>各人が胸に秘める日蓮像は、それこそ自由でいい

今の我々の身近な人間関係と同じですね。

私の所も親子関係は悪いのですが、孫の私にとっては優しい祖父と祖母でした。

2007/07/05 01:08 | そううそ [ 編集 ]


trackback

trackback_url
http://sampomusi.blog108.fc2.com/tb.php/34-5edc4887

お江戸風流さんぽ道 (小学館文庫)
江戸の人々の暮らしを現代に伝える杉浦日向子さんの江戸案内です。「ごくらく江戸暮らし」と名付けられた第一部の終わりで著者は言っています。過去から現代そして未来へと暮らしは変化していくが、人々の心は同じである。江戸の寺子屋の教育の基本は、ただひとつ「禮(れ... //あかねのblog 2007/10/19 03:02

| TOP |

プロフィール

散歩虫

Author:散歩虫
議論ある仏教系(日蓮系)宗教団体を脱会した、2世のその後。
カルト問題、マインドコントロール、心理学から見た宗教問題、脱会後のリハビリ、その他いろいろ思ったことを書いています。
★宗教被害の相談窓口は、下のリンク先にあります。
二次被害を防ぐため、くれぐれも安全な場所にご相談ください。

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

リンク

最近のコメント

最近のトラックバック

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。